公演の記録など。その5

このたびの震災に際し、被災された方、ならびにその関係者に心からお見舞い申し上げます。 現実とは思えない被災状況をテレビで観るたびに心を痛めております。そのたびに僕らに何ができるんだろうと考えてきました。

結論から言えば、「何もできない」でした。

その思考過程については私の個人ブログに記載したので、よろしければ見てください。NOBLOG「こんなとき演劇ができること」

さていよいよJACROW#14『冬に舞う蚊』を振り返る日記もこの回をもって最後になります。私の不精により終演後、2ヶ月近くも掛かってしまい、申し訳ありません。

最後はオフショットになります。たくさんある中から厳選した3枚を紹介します。



↑ 前半、弁護士チームが川住建設に乗り込んで「告訴」を宣言するシーンですね。右端、美幸の抱えている風呂敷には夫、富島の遺影。だから後ろに立っているはずがないんです。幽霊を感じるみたいなアドリブで3人が遊んでるんでしょうか?富島哲平こと立浪伸一(はらぺこペンギン!)のお茶目なカメラ目線でした。




↑ その富島哲平をとことん追い込む川住建設営業一課の面々。西田課長代理がソファに足を投げ出しているところを見ると芝居中盤ですね。このシーンから富島くんの悲劇が始まるわけです。おそらくこれは朝美ちゃんこと堀奈津美(DULL-COLORED POP)が会社内部の時計の位置を確認してるところでしょう。客席側に壁があるという設定の場合、実際にはないものをある体で芝居することがあります。そのときに共演者同士がどこにあるか一致させとかなきゃいけないですから。




↑ 谷仲恵輔演じる坂本社長の落ちぶれバージョンですね。これ以上、説明はいらないでしょう。(笑)




ということで総勢12名でお送りしたJACROW#14『冬に舞う蚊(モスキート)』でした。

12名とも震災は無事だったようです。それが何よりでした。ただ関わっていた公演が中止になったり、予約キャンセルが相次いで客席がスカスカだったり、少なからず影響は受けているようですが。

もちろんまだ余震は続いてるし、原発の危険性がなくなったわけではないし、節電が必要な状況ではありますが、それでも演劇が好きで、演劇の可能性を信じ、少しでもお客様の心に何かを残そうと必死になっている彼らをぜひぜひ見捨てないでいただきたいなと。

演劇は映画と違い、瞬間芸術で保存することができません。今、観なければ、もう二度と観ることができない感動がそこにあるのです。予断を許す状況ではないことは重々承知してます。

それでも。だからこそ。

頑張れ日本。