2015.04.30 Thursday
児童相談所、とは
児童相談所の職員って、公務員で、ちょっと問題のありそうなおうちを訪問して回っている、という
なんとなくのイメージを持っていたのだが、
ちゃんと調べてみると、改めて、これはかなり大変そうな仕事だということがわかった。
不人気職場、なのだそうだ。
着任から1ヶ月ほどで、夜眠れなくなり、自分が受け持った子どもの顔が浮かぶ様になった。ある夜は、面談した少女の顔。母親から家事を押し付けられ、上手く出来ないと、食事を与えられない虐待を受けていた。
「なぜこんな目に、どんな対応が良いのか。考え出すと止まらない」
同じ時期に異動して来た男性職員も眠れなくなり、3ヶ月で体重が7キロ減った。机の引き出しに並んだ『児童記録』のファイルを眺めながら「今日は無事か、その確認だけで手いっぱい」とため息をついた。
【2011/1/8 西日本新聞より引用】
そして、子供を保護された親たちの怒りのブログが大量にヒットする。
「児童相談所の怖い話」という本もあるようだ。
ひたすらに隠される虐待を見抜いて、
児童への影響も考えながら保護をしなければいけない、
保護した児童の親からは恨まれ、
見抜けなかった虐待はひたすら叩かれる。
予算の確保のためにねつ造、でっち上げもあると言われているが、本当だろうか。
確かめることなどできないが、ひとつの職業を選んで、働いている人が、
子供や親と話そうとしている一人の人間が、
自分の判断ひとつで人の人生を変えるかもしれないと自覚している人間が、
どれだけの覚悟を持って働いているか
それだけは想像できる気がする。
蒻崎今日子
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