JUGEMテーマ:演劇・舞台
1月17日(水)のブログに書いたように第2話『宵闇、街に登る』のみ、北海巡回公演してきました。
初めての北海道ツアー、初めてのノリウチバラシ(←1日で仕込〜本番〜バラシまでやること)、初めての大型バスで座組一同の移動、そして何より初めての演劇鑑賞会向けの公演と何もかも初めて尽くしのツアーでした。
それでもやはり北海道は食べるものが美味しく、また各地の演劇鑑賞会の皆様の手厚いおもてなしに最初から最後まで楽しく、夢のような9日間を過ごしました。
北海道出発前日、確認稽古を終えた後
羽田から北海道釧路へ!
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釧路のホテルに到着すると、「くしろ演劇みたい会」事務局の皆様からのお出迎え。一同感激!
ちなみにこの写真、釧路のホテルなんですが、ホテルのロビーに公演のポスターが貼ってあるという。っていうか街に出れば、いたるところにポスターが!会員の皆様の街を挙げての取組にめっちゃ感動!
ホテルの部屋に入ると、これまた手作りの冊子が置いてあるという。もうほんとになんていうか感謝感激でした。そしてみんな言ってましたが、改めて気が引き締まりました。「こりゃ下手なもの見せられん」と。
釧路から札幌へ。(バス移動)
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札幌の会場入口には角栄の年表が!
こういった演劇を通してたくさんのことを学ぶ姿勢に改めて頭が下がりました。
夜には事務局の皆様と一献。北海道は何を食べても旨い!
次に旭川へ(バス移動)
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旭川ではロビー交流会という、いわゆるポストトークをやりました。2日間、2ステージやったのでそれぞれでの集合写真です。
JACROW側は、狩野、小平、小林、中村の4名で対応しました。
北海道ツアーの最中で一番の雪だったのは旭川です。
これは会場前の公園です。
これは出発するとき、バスの車内から。
いわゆるパウダースノーが降ってて、あっという間に積もるという。いやはやすごかった。
そしていよいよ最終地、函館へ。(バス移動)
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函館に到着後、事務局の皆様にご挨拶。
ちなみに背景に「のんきからの脱却」ってスローガンが見えますが、これは昨年10月に、2024年北海道を巡回する団体が一堂に会して作品の理解を深めるという会があったのですが、そのときトラッシュマスターズの中津留さんが言い放ったセリフです。要は中津留さんなりの激励のメッセージです。「演劇鑑賞会の皆さん、頑張れ!」という。
これは「演劇鑑賞会」の会員が年々減っているという実情があるから。でもこれはもちろん北海道に限った話ではなく、「演劇鑑賞会」全体、もっと言えば、日本の演劇界全体の問題でもある。観劇人口の減少を食い止めなければ、そもそも演劇に未来はないと思ってます。JACROWも「のんきから脱却」します。
そして我々の『宵闇、街に登る』についてのポスター。
札束が貼ってありますが、どれも聖徳太子(←当時の1万円札)という。芸が細かいw
開演前、函館演劇鑑賞会の皆様に挨拶させていただきました。
そしてこんな手作りの横断幕まで。そう、12月8日東京で初日を迎えたこの公演、魚沼、新潟、釧路、札幌、旭川と廻ってきて、この函館の地で大千穐楽を迎えることになったからです。ありがたい。
ということでおかげさまで#34「闇の将軍 四部作」すべての上演が無事に終わりました。改めて関わってくれたキャスト、スタッフ、そして何よりお客様に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
さて・・・
『夕闇、山を越える』初演から7年掛けて育ててきたこのシリーズは一旦、これで終わりたいと思います。
あ、終わりと言っても「もう二度とやらない」という意味ではなく、自主公演としては一区切りという意味です。したがって全国にいる演劇プロデューサー、劇場主並びに演劇鑑賞会の皆様が「ぜひ○○で上演してほしい」と言ってくれるのであれば、喜んでどこへでも行って、このシリーズ復活させます。笑
さて次は6月に新作公演です。
情報公開してますが、おじさんだらけのビジネスクライム劇です。どうぞご期待ください。
2024年3月 JACROW代表 中村ノブアキ
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2023年の優れた演劇作品や演劇人を顕彰する第31回読売演劇大賞(主催・読売新聞社、後援・日本テレビ放送網)の第1次選考において、狩野和馬が男優部門にノミネートされました。
第31回読売演劇大賞ノミネート決定…作品・男優・女優・演出家・スタッフ5部門
以下追記(2024.3.2 動画サイト追記2024.03.8)
2024年2月27日(火)、帝国ホテルにて同賞の贈賞式がありました。メンバー一同、参列してお祝いしてきたのでその模様をご報告させていただきます。
読売演劇大賞の贈賞式、第31回の「大賞」には藤田俊太郎さん…現地から実況
【ライブ配信】第31回読売演劇大賞贈賞式、「大賞」に藤田俊太郎さん
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中村ノブアキが脚本・演出を手掛けたオフィスコットーネ『磁界』が、第27回 鶴屋南北戯曲賞にノミネートされました。
]]>JUGEMテーマ:演劇・舞台
中村です。
2月に第2話「宵闇、街に登る」のみ北海道巡回を行いますが、いわゆる演劇鑑賞会ツアーですので、一般のお客様向けの公演ではありません。したがって12月から続いたこの四部作ツアーは1月13日(土)の新潟公演をもって終演しました。キャスト、スタッフ、そしてお客様に改めてお礼を!
足掛け7年、田中角栄をはじめとした昭和の政治家たちや女たちと向き合ってきました。まさか当初はこんなにも規模が大きくなるシリーズ作品とはまったく想像しておらず、本当にびっくりです。だって初演は小さな空間でひっそりやってた作品です。それが芸劇やりゅーとぴあでやるまでに成長したんです。そりゃびっくりもするでしょう。それもこれも関わってくれたキャスト、スタッフのおかげだし、何より観てくれたお客様のおかげです。
新潟公演のラスト、万雷の拍手と声援をいただき、終演にふさわしい締めくくりでした。7年分の想い出が走馬灯のように蘇り。あの景色は一生忘れることはないでしょう。
第1話『夕闇、山を越える』
なんで料亭を舞台にしたのか今となっては覚えていません。ただ結果的にこれがよかったのだと今となっては思えます。お客様にとっては本当の意味で覗き見感覚を体験できる構造になったので。これが第1話だったからこそ、「続きが観たい」と言ってくれたのかと。そう思っています。
それでも芸者の所作とか髪型とか、当時はそこまでこだわってなくて(苦笑)。俺自身もどう演出すればいいかわからなかったし。でも第2弾の上演時、ぼっこさん(=木下祐子さん)が円子役に加わってからは格段にレベルアップしました。それはぼっこさんの伝手で所作指導の藤間先生(キャスト・スタッフ写真:2列目右から2人目)がスタッフに加わってくれたからです。まさに第1話にふさわしい興味を引く作品になったのではないかと。所作だけじゃなく、髪型指導に潤間先生、方言指導に根津先生と、この第1話『夕闇、山を越える』にだけ、指導のために専門の先生が3人も付いてくれたという。ありがたい。
今回、4回目の上演でしたが、それでもブラッシュアップする部分はたくさんあって、まだまだ終わり(=完成)はないんだなと。っていうか演劇って永遠に終わらないんだなあという当たり前のことに気付かされた今回の『夕闇、山を越える』でした。
キャスト
キャスト・スタッフ
第2話『宵闇、街に登る』
物語の最後の方、福田に列島改造を揶揄され、角栄が言い返すセリフ「俺は人を信じるね。大衆という人間はいない。結局はひとりの人間だ。話せばわかるよ」というセリフは、「闇の将軍」に限らず、今まで書いてきたたくさんのセリフの中で何を隠そうベスト3に入るくらい気に入ってるセリフです。俺にとっての角栄像を明確に表す会心のセリフだと思っているから。「数こそ力」と人を集めることに腐心してきた角栄だけど、それでも彼らをひとくくりにせず、ひとりひとりと向き合ってきた、ならではのセリフだなと。もちろん俺の創作です。実際にこんなこと言っていたという記録はありません。ということで自画自賛してみました。苦笑
あ、あと、今さらなことを白状しますね。
実は当初の企画書には『宵闇、街に昇る』と書きました。“昇る”という字を使っていたのです。だってあくまで主語は宵闇で、だったら“昇る”だろうと。だけど、書道家にそのオリエンをする際、俺は間違って“登る”と誤変換してメールしたのでした(恥)。書き上げてくれた題字が郵送で送られてきて、超びっくり。はじめてその間違いに気付いたという。やべえええええええええっ・・・間違えたああああああ・・・どうしようううううう・・・(頭を抱える俺)・・・仕方ない。また書いてもらうか・・・でもまた書いてもらう時間もないしなあ・・・そろそろ入稿しないとやばいんだよなあ・・・うーん・・・(と悩んでいた時)・・・ふと、そういえば「竹下登」だなと・・・第2話は角福戦争が主題だけど、やがてくる竹下の謀反を匂わせるのはありだなと・・・おや?そう考えたら“登る”は宵闇=角栄が、街=永田町の階段を駆け登る話でもあるし、竹下が頭角を現す話でもあるなあと・・・そう考えたら“登る”しかないじゃないか!みたいな感じでひとり脳内ブレストをして決めたという経緯がありました。いやあ、怪我の功名とはこのことだなと。
キャスト
キャスト・スタッフ
第3話『常闇、世を照らす』
第2弾を上演した2018年のとき、2年後の2020年に完結編として第3話を上演することが決まっていました。だから2018年の打ち上げの席で和馬にこう言われました。「第3話、俺、どれだけ出番あるかイメージあります?」って。
これはつまり、第2弾として第1話と第2話の連続上演をやった自身の経験から、あと1本、しゃべりっ放しの役だったらキツイと実感したからこその質問でした。実際に口に出して言われたわけじゃないけど、質問の意図はそうだったことを俺は感じ取っていました。だから俺ははっきりこう言ったのです。「ずっと出てるけど、たぶんセリフはほぼないよ。だって半分以上は舞台上で寝てるだけだから」と。つまり、そのときの(第3話の)構想は、角栄が脳梗塞で倒れた後の話が半分以上を占めるイメージだったのです。だから和馬(=角栄)は象徴的に舞台にいるだけで、周りの人たちのドラマを主軸に持っていこうという構想でした。ただ正直言うと、半分は和馬に対する気遣いでもありました。だって3本ともしゃべりっ放しの役って、そりゃキツイだろって俺も思うし。だから3話目、和馬(=角栄)はものすごくセリフが少ない役でした。本気で。実際に書き始めるまでは・・・
2020年、稽古が始まって、ある日の稽古場で和馬にこう言われたことを覚えています。「あれ?俺、なかなか倒れないっすね?」・・・これはつまり、稽古初日に台本が上がってなくて、稽古しながら少しづつ増やしていくスタイルで、できた台本を渡していく毎日なんですが、たぶん中盤を過ぎたあたりができたころだと思うんですが、稽古場で台本を渡したとき、そう言われたのでした。ちなみに俺はそのとき、「なぜかなかなか倒れないんだよねえ」と開き直って答えたのでした。そしてそのあとも角栄は倒れることなく、っていうかむしろずっとしゃべりっ放しのまま後半まで進んでいったのでした。
責任感の強い和馬は、そのあと、なにひとつ文句を言うことなく、言われても困るけど(苦笑)、ただひたすら出来上がってくる台本片手に、セリフをずっとぶつぶつ言い続けていたのでした。
キャスト
キャスト・スタッフ
第0話『やみのおふくろ』
『つながるような』もそうだったんですが、この作品もあんま稽古していません。3〜4回、通して本番に臨んだ気がする。なんか知らないけど、スピンオフ的ふたり芝居はたくさん稽古をすると面白くなくなるような気がして。・・・はい。気のせいです。
でも『つながるような』も、『やみのおふくろ』も、言ってみればふたりのノリさえ合えば、面白くなるタイプの作品だと思っているから、だとすると、新鮮にやってくれたほうが観ていて気持ちいいと思っちゃうんですよねえ。宮崎駿先生は声優さんに「あまり芝居しないでください」と演出するそうですが、俺にとってこのふたつの作品はまさにそんな感じです。とにかく芝居を作らず、呼吸命、みたいな。
さすがに初めて組む俳優さんだったらこんなこと言ってられませんが、ふたりともメンバーだし、信頼してるし、お互いの性格も考えもよくわかってるし、ってことであまり稽古しませんでした。その俺の想いをわかってくれた、と勝手に思ってるんですが、ふたりの息の合った芝居はほぼ何も言うことなく、本番を迎えたのでした。
たまたま、この作品のラストは、第1話『夕闇、山を越える』の冒頭と同じなので、じゃあガッチャンコできるじゃん!ってことで、ぶっ通しをやるって決めたときから、ふたつの作品を繋いで『夕闇、山を越える(拡大版)』として上演することを想定していました。いやあ、こうもきれいに繋がるとはね。もう繋げること前提に書いた作品のような。文字通り「つながるような」・・・すべて偶然です。
キャスト
キャスト・スタッフ
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【中村ノブアキ】
新年早々、心を痛めるニュースに「今年はどうなるんだ?」と気持ちが暗くなる日々です。被災者や被害者の方々には心よりお見舞い申し上げます。とはいえ、私にできることは表現することしかありません。祈りを続けながらも真摯に、前向きに、明るく取り組んでいこうと思います。ちなみに写真の背景を見て「創作に関係あるのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、まったく何の関係もありません。っていうかわかった方がいたら驚きです。
さて、昨年は個人的に大変な年でした。でもそのおかげで友人や仲間の思いやりを再確認できた年でもありました。もちろんメンバーに助けられたこともたくさん。だからこそ今年は団体力のさらなる底上げを目標にしたいと思います。代表として。今年も引き続きよろしくお願いします。
【谷仲恵輔】
明けましておめでとうございます、谷仲です。
年明け早々、北陸で地震が発生、羽田空港で衝突事故が発生、哀しいニュースが飛び込んできて波乱のスタートとなったわけですが、とにかく落ち着いて行動できる一年にしたいと思います。尊い命が失われ、心からご冥福をお祈りすると共に、皆さんのご無事を心よりお祈りします、今年もよろしくお願いします。
【小平伸一郎】
謹賀新年
あけましておめでとうございます。
今年は『人と会う』を実行していきたいと思ってます小平です。10年以上ぶりに実家に帰りました。緊張しました笑
そしてJACROWの活動を更なる高みを目指したいと考えております。本年も宜しくお願い致します!
【福田真夕】
新年おめでとうございます。
着物着てみました。帯に格闘してやっとこ。お散歩でも出かけようと思っていたら、地震のアラーム。被害に遭われた方々心よりお見舞い申し上げます。
安心して暮らせる世界、平和を願うばかりです。
個人の目標は少しでも新しい事を吸収して成長し上昇して行く。色々やるぞ!
【宮越麻里杏】
新しい年2024年は心痛の始まりに…心からお悔やみ申し上げるとともに被災された方々に心からのお見舞い申し上げます。
迅速に救援に向かわれた皆様もどうかご自愛ください。
13日には公演へ新潟に参ります。
観劇くださる皆様の心労がほんの僅かでも忘れられるひと時になる事を願うばかりです。
無力ではありますが1日も早い復興をお祈り申し上げます。
【江口逢】
明けましておめでとうございます。
元旦から地震により被害に遭われた方々、心よりお見舞い申し上げます。
私は昨年結婚したこともあり、自分の目指すところが変わってまた新たに一新してみようと密かにやる気を出しております。
新潟公演が終わったらしばらく役者として活動予定はありませんが(今のところ)、今後の人生の在り方を考えて、色んなことにチャレンジしたり、周りの人との関係を大切に楽しく過ごしていきたいなと思います。今後ともJACROWをどうぞよろしくお願い致します。
【芦原健介】
明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。
新年早々心乱れるニュースが続いておりますが、どうか皆様、心穏やかに過ごせますように。
私も色々頑張りますっ!!
本年も何卒よろしくお願いいたしますー!!
【狩野和馬】
明けましておめでとうございます。
2024年早々大変なことになっておりますが、自分は自分のできることをしっかりとやっていこうと思います。
世界各地でも心痛めることが多くありますが、演劇を通していろいろな方の心に何かをお届けできれば。頑張ります。
今年もよろしくお願いします。
【野月敦】
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
年明けから気が滅入るようなニュースが多い中、母校青山学院大学が箱根を制しました。非常に嬉しい限り。下馬評を覆しての優勝にパワーを貰いました。青学の勝利にあやかって今年は結果を出していきたいところです。
【佐藤貴也】
令和6年、あけました!元旦から不幸な出来事が続き、とても手放しでおめでとうとは言えません。が、僕らにできることは、どの職種でも同じだと思いますが、まずは自分たちの現場で力を尽くすことだけだな、と思います。今年もどうぞ、よろしくお願いします。上り龍!ギャオー!!!
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中村です。
毎年恒例JACROW3大ニュースをメンバー全員の投票により決めました。
ちなみに過去の3大ニュースはこちらです。
当たり前っちゃ当たり前ですが、公演関係が多いですね。まあそれだけ作品に対する思い入れがあったってことだと思う。それが今年はどうなのか????ということで結果発表〜〜〜!!!イェーイ!パフパフパフ!ドンドンドン!
JACROW年間3大ニュース in 2023 ワー!パチパチパチパチパチパチパチ!!!
1位:第五八回紀伊国屋演劇賞・団体賞授賞!メンバー大喜び!
全員1位に上げたので、大谷翔平MVPみたく満票での1位でした。
第一報は「闇の将軍」公演中のこと。幕が上がると私は劇場に行かないことがあるんですが、この日もそうでした。仕事中に制作の早川さんから「至急、連絡ください」というLINEが入る。続けざまに電話が鳴る。これ、絶対、トラブルの連絡と思うじゃないですか。なんだろ?機材トラブル?怖い・・・という感じで恐る恐る電話に出ると、なんと授賞の連絡、どうやら事務局の方が観に来て知らせてくれたらしい。ビビっていた分、喜びというより安心した気持ちの方が大きかったです。苦笑
そしてその夜、メンバーのグループLINEで報告。みんなで喜びを分かち合いました。どこの団体もそうだと思いますが、うちもメンバーみんなでいろんなことを分担、作業しているので、その苦労が報われた感じがして嬉しかったです。そもそも8年前にカンパニー化、メンバーを増やし続けてきた(今では10名、大所帯です)のも団体としての力を付けたいという想いがあったからだし。とはいえ、すべては関わってくれた客演さんやスタッフの皆様、そして何より観に来てくれたお客様のおかげです。本当にありがとうございます。今後もこの賞の重みに負けない作品づくりをしていきますので、引き続き、JACROWをよろしくお願いいたします。
2位:代表中村にがん発覚!ウイスキーダブルロックを注文しなくなる
ここで詳細を書くことはしません。おそらくこれを読んでるほとんどの方が知ってるだろうし。それでも知らなかったっていう方がいて、さらにその経緯を知りたいっていう方がいたら、私のnoteを読んでください。がんが見つかって入院、退院するまでの闘病記を書いているので。ちなみに第0話から第10話まであります。それぞれの最下段に次のコラムに行く案内があるので、それに従って読み進めていくと全話読めます。ということで、ここには第0話のみ案内します。
中村ノブアキ がんをやっつけろ!第0話「世界の終わり / THEE MICHELLE GUN ELEPHANT を聴きながら」
この闘病記にも書いてあるけど、いろんなことで私は不在にすることが多くなりました。稽古場だったり、DM作業だったり。その分のリカバリーをメンバー全員がしてくれた1年だったので、そういう意味でも団体賞の授賞は本当に嬉しく、今までなら乾杯はウイスキーダブルロックでしていたのですが、すっかり酒が弱くなった(飲んじゃダメということではない)今は「ほろよい」で乾杯しようと思います。
3位:祝!福田真夕、江口逢、佐藤貴也、入籍!独身男性陣を大きく引き離す
本人から特にお知らせしているわけじゃないけど、そういうことです。隠してるわけじゃないから別に問題ないとのこと。っていうか、みんな、そりゃ投票するよね。めでたいことなので。
ちなみに知らない方のために一応、補足すると、江口と佐藤が結婚しました。いわゆる社内結婚ってやつです。あ、これもちなみにだけど、メンバーになって付き合いだしたわけじゃなく、江口がメンバーで佐藤が客演の時に付き合いだし、そのあと加入という流れになります。実は俺はそれを知らなくて、ある日、メンバーにならないかと誘っていた佐藤本人から「メンバーになる前にのぶさんに言っておきたいことがあります」と言われ、しかも2年前の『パブリック・リレーションズ』公演中の楽屋で、ちょっと来てくれと壁の裏側に呼び出され、「え?なに?怖い!」って思って、まさかボコられる?って覚悟していたら、実は〜って告白され、びっくりした次第。
いや〜、JACROWを立ち上げたころには想像もしてなかった出来事です。まさかメンバー同士で結婚するカップルが生まれるとは!ちなみにですが、福田のお相手は演劇関係者ではありません。
とにもかくにもめでたい!
3人とも末永くお幸せに!
そして女性3人とも結婚しているのに、佐藤を除く男性陣は全員独身。俺も含め。・・・ということで、うちの男性陣に興味がある女性の方、楽しい飲み会しませんか?きっと面白いよ。笑
今年の3大ニュースに公演関係はひとつもありませんでした。そのくらいビッグなニュースがあった激動の1年だったから。
2023年、今年もお世話になりました。来年も引き続きJACROWを、そしてメンバーをよろしくお願いいたします。
ちなみに来年は6月に東京と名古屋で新作本公演を予定しています。
それではよいお年をお迎えください。
2023年大晦日 JACROW代表 中村ノブアキ
]]>JUGEMテーマ:演劇・舞台
JACROWが第五十八回 紀伊國屋演劇賞・団体賞を受賞いたしました。
受賞理由は以下の通りです。
「経済(せんそう)3篇」『ざくろのような』『焔〜ほむら〜』『つながるような』および「闇の将軍」 四部作 第1話『夕闇、山を越える』第2話『宵闇、街に登る』第3話『常闇、世を照らす』第0話『やみのおふくろ』の優れた舞台成果に対して。
そのほか、個人賞を受賞された方、おめでとうございます。
詳細はこちらをご覧ください。
以下追記(2024.3.2)
2024年1月30日(火)、紀伊國屋ホールにて同賞の贈賞式がありました。メンバー一同、参列してきたのでその模様をご報告させていただきます。
以下追記(2024.3.8)
贈呈式の模様が動画で公開されたので以下にリンクします。
]]>JUGEMテーマ:演劇・舞台
12/12(火)に行ったポストトークにおいて寄せられた質問で、時間切れで答えられなかった質問にこの場でお答えします。なお回答はすべて中村の独断と偏見によるもので、メンバーの総意ではないこと、あらかじめご了承ください。あしからず。
Q
そもそもなぜ和馬さんが角栄さんに?
A
まずそれまでに何回か和馬に客演してもらっていて、その出演作がことごとく評判がよかった事実がある。つまり俺にとって和馬は、そういう運の巡り合わせを持った男だった。田中角栄を芝居にすると決めたとき、これはJACROWにとって大きな挑戦になると直感したので、だったら和馬に背負ってもらおうと決めたのでした。よく「似てたから?」って聞かれるけど、似てる似てないでキャスティングは和馬だけじゃなく、ほかの俳優さんにもしてません。すべては俳優さんが似せてるだけです。
Q
昭和の政治家ってなぜキャラが強いと思いますか?
A
実は政治家だけじゃなく、芸能人も経営者もみんなキャラが強かったのでは?つまり昭和という時代がそんなキャラ強めの人たちを生み出したんじゃないかな?いけいけどんどんな風潮だったからこそ、上昇志向が強い人たちが多かったのでは?閉塞感漂う今の時代にあんな人たちは生まれないと思う。
Q
三味線の音楽が印象的ですが、どうやって決めたのですか?
A
これはもう音楽をつくった飯田さんとの話し合いで生まれたということです。演出的にとにかく日本テイストにしたかったので。
Q
途中、歌謡ショーが挟まりますが、最初から構成として決めていましたか?
A
これは何をもって「最初」とするかで答えが変わります。「企画の最初」という意味では決めてません。歌謡ショーをやろうと決めてませんでした。ただ書いているうちに歌わせたら面白いかも?と脚本に書いてしまったので、「演出の最初」という意味では決めてました。つまり稽古をしながらある日、思いついたわけじゃなく、脚本執筆時に思いついたことです。
Q
好きな場面は?
A
すべてです。
以上です。
そのほか、聞きたいことあれば、Xに、#JACROW #闇将軍と付けてポストしてもらえれば答えます。
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先日12/17(日)にて東京公演は無事に終わりました。
多くのお客様に足を運んでいただき、感謝感激です。
さて前のブログで舞台写真を一部公開しましたが、第0話『やみのおふくろ』だけはまだ初日が明けてなかったこともあり、未公開でした。ということで東京公演終了記念&魚沼公演直前として公開します。
このふたりのやり取りが観れるのはあと2回だけ。魚沼公演と新潟公演です。いずれも『夕闇、山を越える(拡大版)』として上演します。角さんがまだ政治家になる前のおふくろさんとのふたり芝居。狩野和馬と宮越麻里杏の息の合ったコンビ芸はとても楽しいのでぜひ劇場で目撃してください。
公演の詳細およびチケットのお申し込みはこちら
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第0話『やみのおふくろ』
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JUGEMテーマ:演劇・舞台
先週12月8日(金)から始まりました。「闇の将軍 四部作」一挙公開公演。
2016年に第1話となる『夕闇、山を越える』を上演してから約7年。2年おきに続きをつくってきては連続上演を重ねてきたので、『夕闇〜』にいたっては4回目の再演という。なので第2話となる『宵闇、街に登る』は3回目、『常闇、世を照らす』は2回目の上演という。ちなみに第0話『やみのおふくろ』は、元々は新潟で開催される「えんとつ王決定戦」という短編演劇コンクールに参加したときにつくり、その後、2018年にシリーズ第2弾として下北沢B1で公演したときに東京でもやりました。なのでこの『やみ〜』も都合3回目の上演となります。それでもやるたびに新しい発見が生まれ、今回もまた今までとは違った印象を持ってもらえるのではないかと思っています。劇場も1度たりとも同じところではやってないし、今回もすべての劇場が初めてです。だからこそ「前回観た」というお客様にとっても新鮮に観てもらえるのではないかと思うし、もちろん「観たことない」というお客様にもぜひご覧いただきたい。心より劇場にてお待ちしております。
ということで舞台写真の一部公開です。すでに今回、観たというお客様にとっては復習のつもりで、これからというお客様にとっては予習のつもりでご覧ください。こんな感じの作品です。そして実は『やみのおふくろ』はまだ初日を迎えていないという。休演日を挟んで初日とか、めっちゃ面白いじゃないか!(中村)
第1話『夕闇、山を越える』
第2話『宵闇、街に登る』
第3話『常闇、世を照らす』
チケットのお求めおよび公演の詳細はこちらになります。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
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ロデオ★座★ヘヴン 13th act +plus
『日本演劇総理大臣賞・余話』
「わたしの戦場」/ 「花のあとさき」
10月17日(火)〜24日(火)@新宿眼科画廊
2023年12月、『日本演劇総理大臣賞』を再演するにあたり、10月、本編上演を前にスピンオフ短編2作品を『日本演劇総理大臣賞・余話』として上演します。
※小平はスピンオフ作品「わたしの戦場」に出演します。
「わたしの戦場」
昭和16年、日中戦争の真っただ中、演出家の羽田秀春は、人気戯曲家・尾林文造を訪ねる。
尾林が発表した従軍記事に、事実をねじ曲げた疑惑が生じたのだ。
尾林が戦場で本当に見たものとは何だったのか。
プライドと真実が火花を散らす論争劇。
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小平久々の客演になります。
初めての団体、初めての同性2人芝居、初めてのギャラリー、そしてみんな初めましての人達。
小さなギャラリーです。
小さな空間でのお芝居、お客様と一緒にどんな作品を創れるのか!
楽しみでしかない!!
観にきてけろぉぉ
小平伸一郎
]]>JUGEMテーマ:演劇・舞台
遠山ドラマティア『C‘est Promis』
10月5日(木)〜15日(日)@こくみん共済COOPホール/スペース・ゼロ
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ダンスパフォーマンス集団「梅棒」の遠山晶司くんが作・演出。
現代と戦国時代とが交錯するファンタジー系エンターテイメントです!
曲に合わせたダンス・殺陣・無言劇がふんだんに合って圧巻ですが、稽古場では自分の芸のなさに戸惑いの連続です笑。
必死にくらい付いていくオッサンの姿、ぜひ観に来てください!
佐藤貴也
]]>終演の挨拶で「舞台写真、公開します」と書いておきながら遅くなりました。すいません。
カメラマンはお馴染み、鈴木淳くん。いつもいつもありがとうございます。今回も素敵な写真を撮っていただきました。ここでは中村が厳選した『ざくろのような』『焔〜ほむら〜』各10枚、『つながるような』5枚の計25枚のみです。全数(382枚)見たい方は下記リンクより淳くんのフェイスブックアルバムにて。
◆JACROW#33『ざくろのような』(132枚)
◆JACROW#33『焔〜ほむら〜』(217枚)
◆JACROW#33『つながるような』(33枚)
『ざくろのような』
『焔〜ほむら〜』
『つながるような』
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JUGEMテーマ:演劇・舞台
東京E-Do motions.vol.6『ネオ芥川-その夜の結末-』
9/8(金)〜13(水)@新宿眼科画廊スペース地下
それは駆け落ちだったのか、、、
12年前の9月30日、東京三鷹のとある高校に通っていた根尾恭士郎は女性教師と共に姿を消した。
20歳の浪人生の遺体が発見された場所から2人の逃亡劇は始まっていた。12年経った今も未解決のまま不可解な事件として語り継がれていた。
根尾恭士郎には子供の頃結婚の約束をした幼馴染みがいた。同じクラスの竹下寧音だ。
舞台は千葉県成田市にある古本リサイクルチェーン店ブックオンのバックヤード。
スタッフの少ないこの店には、エリアマネージャーの阿久津康二がヘルプで入っていた。
新人アルバイトの今井琴子に教育係の元井さや子、ミステリー好きの木俣環がほぼ無休で働く日々。
フル稼働する店長の不破谷凛子は、シフト作成と間もなく訪れる棚卸し業務の段取りに頭を悩ませていた。マネージャーとの連携にも不備が生じる。2人は破局したばかりだった。
どうやら阿久津は早番のベテランアルバイト、田川に気があるらしい。
田川は辞職願いを出していたが理由をハッキリと語らず、不破谷は受理できずにいた。
そんなある日、今井の紹介で女性が一人バイトの面接を受けることになる。シフトの目処が立つ状況にはなってきたものの、不穏な空気も同時に漂い始めていた、、、
棚卸し決行の夜に向かって物語は一気に加速していく。過去の記憶に翻弄される者たちが下したそれぞれの決断と覚悟。並走する想いと共謀の先に芽生える自我と裏切り。暴かれていく田川の正体と過去。そして根尾恭士郎のその後とは一体、、、
12年の時を経て再び交錯する想い。動き出す計画的犯行。果たしてブックオン成田店は無事に棚卸しを終えることができるのか、、、
スタッフ全員で迎える事件の終焉。店長不破谷の下した決断の先に見える未来とは、、、
その夜の結末やいかに、、、
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東京E-Do motions.では、ポップで明るく切なくハッピーな物語の作品に出てきましたが、今回はミステリー仕立てで、ちょっとシリアスな過去に影のある役どころを担当しております。
見応えたっぷり。小さなスペースですが、厚いお芝居をご堪能ください!
福田真夕
]]>JUGEMテーマ:演劇・舞台
豊橋公演、無事に終わりました。ということで、これをもって「経済3篇」の全日程が終了したことになります。
関係者の皆様、そして何よりお客様に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。今のところコロナ罹患の報告もなく、心からホッとしてます。もちろんまだ油断はできませんが。
それにしても『ざくろのような』をまさか3回も上演することになるとは初演時は想像もしなかった。だって当時の稽古中は本当に苦しく、辛い思い出しかなかったから。それまでの、言ってみれば暗く重い作風から路線変更を決意し、その第1作として取り組んだ作品でして。今思えば、そのときの決断はある意味、功を奏したのかなと思うし、そういう意味で『ざくろのような』は今のJACROWにとって原点となる作品だからこそ、3回もやることになったのかなと。
とはいえ、今の目線で観ると、「めっちゃ若いな」と自分でも思ってしまう。それでも稽古をするたび、本番を観るたび、「いいね」と思ってしまうのは間違いなく俳優陣のおかげである。初演からほぼ固定化されたメンバーで繰り返し練り上げたやり取りは信頼感ゆえのゆらぎがあって、それが毎回新鮮に感じるのではないかと。今回、初参加となる宮越麻里杏も佐藤貴也もなぜか「前作も出てたよね?」と思わせるほどの一体感があって「いいね」だったし。
いやーほんとに豊橋初参戦となる作品が『ざくろのような』でよかったなと。この作品をきっかけにビジネス劇というジャンルを標榜していくつも作劇してきたけど、やっぱ第1作にすべてが詰まってるような気がするから。常に「代表作は最新作」を明言している私なので代表作とはあえて言わないが、特別な作品であることに変わりはない。だからこそよかったなと思うのだ。
キャスト集合写真(東京)
スタッフも交えて
豊橋にて
そして『つながるような』。
なんでこんな話を思いついたのか、ぶっちゃけまったく覚えていない。そもそもこの作品は、2020年4月、緊急事態宣言が出され、予定していた『鶏口牛後』の公演中止を決めた後、チーズTheaterの戸田さんから「4団体でオンライン演劇をやる」という話をいただき、考え始めたのだった。
確か本番まで1カ月半くらいしかなかったんじゃなかったかな?その準備期間の短さも相まって1から考えなくてもいいこと=野間夫婦のその後の話、ってなったんだと思う。たぶん。ちょうど「シャープがマスクをつくりはじめる」というニュースがあって、めっちゃびっくりしたタイミングだったし。
まあ企画なんてそんなもんです。タイミングで決まるっていうか。
初演時のことで覚えていることは、とにかく俳優ふたりの仕上がりが早かったってこと。確か稽古は1週間だったと思うんだけど、最後の2日間は通しの後、何も言うことなくて、「じゃあ今日は終わり」って言ってたことを覚えている。予定していた稽古時間がまだあったけど。ふたりは不安がって稽古したがってたけど、「いやいや、もういいでしょ」って早く切り上げてた。そしてそれは今回も。それほどこの作品は私の手を離れ、俳優ふたりのものになっていたってこと。お客様にも好意的に受け止められたようで本当によかったなと。
キャストのふたり(東京公演)
スタッフも交えて。
それにしても豊橋、行ってよかったなと。劇場のみなさんが温かく迎えてくれてめっちゃ心地よかったし、何より劇場についているお客様がたくさんいて、すごいなと思ったから。まさに本当の意味で市民のための劇場って感じがした。
いつかまた機会があれば行きたいなと。
たくさんの感想もいただきました。よければ覗いてみてください。
Togetter JACROW#33「経済3篇」感想ツイートまとめ
CoRich舞台芸術 「#33経済3篇」の観てきた!クチコミ一覧
舞台写真もそのうちこのブログに掲載するのでお楽しみに。
さて、ということで#33「経済3篇」はこれにて終了です。
次回作は今年の12月です。あの男が帰ってきます。こちらもどうぞお楽しみに!
最後に。
今回の公演、いろんな意味で特別な経験をしました。それについては個人のnoteに記載したのでまあよければ。
2023年7月12日 JACROW代表 中村ノブアキ
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