『くろはえや』終演のご挨拶

JUGEMテーマ:演劇・舞台

中村です。
JACROW#21『くろはえや』、全ステージ終了しました。
ありがたいことにたくさんのご感想をいただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

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自分の中で今までとは違うJACROWをお見せしたいとの想いから「今作から第3フェーズに突入」と以前の記事に書き込みました。

#11『紅き野良犬』までを第1フェーズとすると、「トリッキーな演出」にこだわった時代でした。照明、音響もカットチェンジで変えたり、脚本も時間軸を逆さまにしたり、まあ演劇的なことを突き詰めてきました。

#12『明けない夜』から#20『ざくろのような』までを第2フェーズとすると、「リアルな演出」にこだわった時代でした。それまでの反動かもしれません。トリッキーさを極力排除し、台詞もごく自然に!というのがテーマでした。

さて今作から第3フェーズに突入と書きましたが、これも自己分析するなら間違いなくこれまでの反動になります。
前作『ざくろのような』で最後、2人の男が座ったまま叫び合うシーンがあって、なにげにこれが好評で、でも現実にはそんな座ったまま叫び合うなんてありえないわけで、でもそういうリアルを超えたところにもリアルがあると気付いたわけです。
今作のラストで徹と御子柴が同じくテーブルを挟んで向かい合い、叫び合うシーンがあったんですが、「また同じ」という批判はこの際無視(苦笑)、こういうリアルを超えたリアルをどうやって作っていくかが今の自分の一番の関心ごとです。

実は今作の全体演出のテーマを「朝ドラのようにしたい」とキャスト陣にはずっと言い続けてました。朝ドラのリアルさって、ホントのリアルさじゃないと個人的には思うから。でもみんな感情移入して涙するからあれだけ視聴率を稼ぐわけで。なんかそういう「リアルを超えたリアルな演出」を模索し続けることを標榜したからこそ「第3フェーズ」と宣言したわけです。

という意味でお馴染みタイトルコールを止めました。たくさんのお客さんから「なんでやんないの?楽しみに待ってたのに」と言われましたが、しばらくはやりません。それが今の私の演出テーマにそぐわないと判断したからです。まあそのうちまた反動がくるかもしれませんが。苦笑

ということで、この先、どういう風に作風が変化していくのか、自分でもわかりませんが、でも間違いなく言えることは、JACROWのベスト作品は「常に最新作」ということです。だから今は『くろはえや』がベスト作品です。今年の11月までは。笑

今後ともJACROWをよろしくお願いいたします。メンバーを代表してご挨拶申し上げます。

2016年6月13日(月) JACROW代表 中村暢明

↓下諏訪に視察旅行に行った『くろはえや』一行。
 真ん中奥に立っている平原さん(吉水の高校時代の同級生)には大変お世話になりました。


↓ゲネプロ終了後、キャスト・スタッフで記念撮影
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