JACROW#20『ざくろのような』終幕

JUGEMテーマ:演劇・舞台

代表中村です。
少し遅くなりましたが、終幕の挨拶です。
おかげさまををもちまして、JACROW#20『ざくろのような』全9ステージ、無事終了いたしました。改めて関係各位とお客様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

作劇裏話的なものはまた改めて振り返ることとにするので、ここではひとことだけ。

今回、宣伝するにあたって「20回目の節目公演だからこその原点回帰」と公言してきました。何を持って原点回帰したのか、説明します。大きくは2つあります。

1つは舞台美術。
ここ数作は抽象舞台でした。でも実は3〜4年前はバリバリの具象舞台で芝居を作ってました。具象舞台ならではのリアルさを今回改めて挑戦したかったということです。もちろん抽象舞台ならではの良さもあるのですが、今回、描きたかった作風は具象舞台ありきで出発したかったということです。

2つめはざっくり言えば「作風」です。
#12『明けない夜』以降、なんとなく俺の中でも、また客演さんの中でも、もっと言えばお客様の中でも、「JACROWの作風」が共有されてきたような気がします。そこを外さないってことを念頭に置きながら作劇してました。俺の中で。前作までは。
それはそれで期待を裏切らないという意味ではとても重要なことではあるんですが、今回はそこを取っ払って、純粋に「面白い」と思えるものを目指そうと思ったということです。結果、今まで観に来てくれたお客さんが離れるかもしれない、というリスクを覚悟で。それは、今まで「面白い」と思ってきたものに対して「そうではないかもしれない」とゼロフラットにすることから始めた作劇でした。
まあでも当たり前ですが、結果、なんとなく「いつもの」JACROWっぽくはなったんですが、俺が作劇している以上、そうなるのは当たり前なんですが、でもそこに至るまでの過程として、今までのやり方を疑ったということです。わかりますかね?

その2つをもって原点回帰としました。ということ。
おかげでいくつか発見することができました。自分の中で「面白い」と思うことを改めて認識した作品になったというか。そういう意味では「原点回帰」して良かったと心から思った次第。

頑張ります。今後ともよろしくお願いします。次作もぜひ観に来てください。JACROWの代表作は常に最新作ですから。

集合写真「キャストのみ2バージョン」と「スタッフ・キャストバージョン」をお届けします。
重ねて御礼申し上げます。ありがとうございました。
 




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