明けない夜の幕が閉じる

 どうも。
谷仲恵輔です。


明けない夜、本日千秋楽。
今日で。
あっという間の4日間。
芝居もそうなのだが、劇場に入ったら、何とまあ凝縮される毎日。
気付いたら千秋楽である。


稽古は当然の事だが、紆余曲折はあった。
再演とはいえ、もちろんだが、試行錯誤が繰り返された。

初演の方が良かったという感想もあったり。
今回の作品が初演とは全然違うという方もいたり。
広い空間なのに密室にお客さんを集めさせているという方もいたり。
集中途切れずに、疲れる芝居だった、という方もいたり。


概ね好評…そういうのが逆にお客さんに失礼なくらい大好評のご意見が多く感謝感謝です。


逆にね、大批判の意見ももらいました。
「久しぶりに小学生がやるレベルのつまらない芝居を見た(怒)、俺ならもっと工夫する、芝居に工夫がない、クサい、火サス以下、この芝居のおかげで演劇に失望した、金返せという気も、馬鹿にして笑う気も失せた」と俄然否定派の、ある方の一意見もあったり。




否定的なご意見は…正直イラッとします。
何!?と思います。
でも、後でとんでもないヒントになる事もあるので、どんどんご意見は頂きたいです。
芝居を上質なものにする工夫はどういうものなのか、火サス以上にして失望させないためにはどうすれば良いのか。
観覧される皆様の見識から、否定の要因として、どこが駄目で、もっとこういう風にしたら良い、とか、とにかくそういった感想から拾っていきたい、それが卑しい役者稼業の仕事でもある訳で。
自分も芝居見ると、この方と同じで芝居が面白くないのは腹は立ちます。
だからどうするのが良いのか烏滸がましいんですが、考えるんです。
自分がただ否定しても、鼻で笑って無視されるだけですからね。



芝居って不思議、というかライブって不思議です。
個の力ではどうする事も出来ない。
舞台があって、装置があって、音響と照明があって、演出があって、そのなかで役者が転がり続ける。
それをお客様が見る。
一つの舞台に、様々な力が加わってようやく、あらゆる化学反応が起こり、一つの結果が成立する。
これだから芝居を見るのも出るのも辞められないんです。
面白くて面白くて。


千秋楽。
世界最高峰の集中力で、ぐいぐい濃縮した芝居になるよう。
舞台に立つのは物凄く恐ろしいものなので、体もギュウギュウ締めて臨みます。

是非見に来てください!!


ではまた後ほど。


谷仲恵輔
コメント

お久しぶりです。結局体調崩しまして観に行けなくて申し訳ないです。

  • ちゃま
  • 2011/08/30 19:55
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